理学療法士・作業療法士になるメリット
私が作業療法士の養成校に入った2003年頃は、学校の数自体が今ほど多くなかった印象があります。そのため、地方の養成校はとても倍率が高く、とても苦労した思い出があります。
実際に作業療法士として働くようになってから感じるメリットは〝どこでも仕事ができる〟という点でした。
仕事の内容や給与を気にしなければ、家の近くですぐに仕事を探すことができます。また、職場の雰囲気に違和感を感じたり、就職先を失敗したかもと思ったらすぐに転職することができてしまいます。職場に囚われた生き方をしなくて済むのは大きな利点だと思います。
勉強できる人なら国立大学がコスパ◎
偏差値が高く勉強が得意な方であれば、まず間違いなく国立大学の入学を目指した方がよいと思います。ただ、全国に88カ所しか設立されていないため、難易度は相当高めのようです。
国立大学で学ぶ一番の魅力は〝学費が安い〟ことではないでしょうか。医学部はもとより、理学療法士学科・作業療法学科の学費も安くはありません。国立大学であれば私立大学や専門学校に比べて10分の1程度で済むのでお得です。
ただ、国立大学に入学できるだけの学力があるのであれば、理学療法士や作業療法士の資格に固執せず、もっと進路の選択肢を増やしてもよいのかなと思ってしまいます。
大卒にこだわるなら私立大学も視野に
一般的な会社では、大卒の方が就職に有利と言われています。理学療法士や作業療法士に関しては、国家資格さえ取得してしまえば、それほど大卒のメリットを感じることはないと思っていましたが、一部に例外もあるようです。
求人情報の給与面に着目すると、大卒資格を持っていると基本給が高く設定されている職場も存在しています。
大体は大きな総合病院や大学病院の求人で垣間見ることがありますが、小さなクリニックや訪問看護ステーションではそこまで大卒者を優遇しているところは見当たりません。
一方で、専門学校を卒業後、就職をしてから通信制の大学に通い、大卒資格を取得する療法士もいたりします。大学院での研究など、将来のライフプランに大卒資格が必要と思うのであれば、多少学費が高くても私立大学に通ってしまうのも選択肢だと思います。
専門学校選びは慎重に
専門学校でも理学療法士、作業療法士の資格取得は可能です。最近は養成校の数や夜間部コースも増えており、乱立により定員割れをしている学校も見られるくらいです。
専門学校選びで注意することは、3年コースか4年コースの選択肢だと思います。専門学校に鍵いては、最短で3年で国家試験の受験資格を得ることができます。ただ、普通は4年掛けて学ぶ内容を3年間で詰め込む訳ですから、それなりの覚悟が必要です。
学生生活にゆとりを持って学びたければ、4年コースがよいと思います。私自身も3年コースについていけるだけの頭を持ち合わせていなかったので、ゆったりのんびり4年コースへの進学を決めました。
学校の評判も確認しておく
私立大学や専門学校を選ぶ際には、学校の評判を確認しておくことをお勧めします。学校で学ぶカリキュラムは同じでも、その内容や先生の指導方針は学校ごとに異なります。
私が進学しようか悩んでいた専門学校は、新設で華々しく開校したのですが、10年余りで経営破綻してしまいました。臨床実習にやってくる学生さんの評判もあまりよくないこともあり、毎年定員割れを起こしていたようです。
学校の評判については、インターネットで調べるとすぐに探せるので事前に下調べしておいた方がよいと思います。
まとめ
理学療法士・作業療法士の養成校を選ぶときは、
① 勉強できる人なら国立大学一択。でもリハ職になるのはもったいない気もする。
② 将来のライフプランで大卒資格が必要なら私立大学も選択肢に。
③ 専門学校は3年間で卒業可能。でも無理して留年するなら4年コースが無難かも。
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