リハビリスタッフも感染する事態へ
5月に入っても新型コロナウイルスに関するニュースを見ない日はありません。そんな中、院内感染も増加傾向にあり、ついには理学療法士や作業療法士が感染してしまうというニュースも出てきました。
病院では感染予防対策として、手洗い・うがいはもとよりプラットホームや治療道具の消毒もしっかりやっていると思います。私が病院で働いてた時にもSARSやノロウイルスの騒動で徹底して取り組んでいたことを思い出します。
こうした対策をしたうえでも感染してしまうということは、訪問の現場に出てきる看護師やセラピストは、より徹底した対策が必要になってくるのではないでしょうか。
手指消毒・手洗いは介入前後に必ず実施
訪問の仕事で一番気を付けておかなければいけないことは、スタッフ自身が感染源となってしまうケースです。
例えば、朝一番に介入した利用者さんが新型コロナウイルスに感染していた場合、セラピストを介してその後に訪問をした利用者さん達へ感染させてしまうことになります。
こうしたケースを避けるためには、基本の手洗いと手指消毒は欠かすことができません。私が勤務しているステーションでは、介入前と後に必ず手指消毒を実施するようにしています。
この時、あえて利用者さんやご家族が見ているところで実施することにより、安心感をもってもらうことができるのでお勧めです。
また、利用者さんの自宅や公園など、手洗いができる環境があれば必ず実施するようにしています。頻回に実施ていると手が荒れてしまうのでハンドクリームの携帯も欠かせません。
出会ってすぐに体温測定
現在では、PCR検査を実施しない限り新型コロナウイルスに感染していることを把握することはできません。ですが、訪問先でも感染を予防する取り組みはしていく必要があります。
そこで、私が勤務している訪問看護ステーションでは、出会ってすぐに体温測定をするように徹底しています。理由は、熱発の有無をはじめに確認することで次に取るべき行動を明確にすることができるからです。
はじめに体温測定をした結果。熱発が確認されると新型コロナウイルスに感染している可能性を疑うことができます。
次に取るべき行動は、一度部屋から退出をして利用者さんから距離をとります。そして、離れた場所から主治医・あるいは所長に連絡をして次の指示を仰ぐようにしています。
往診医が担当している利用者さんについては、こうした形で医師と連携を図ることができるので安心して訪問することができます。
マスクはお互い様
マスクの着用については、スタッフのみならず利用者さん、家族が同席している場合にはその方にもマスクを着用してもらうようにしています。
マスクの品薄状態が問題となっているため、手元にマスクがない利用者さんには、会社から支給されたものをお渡ししています。個人では高くて手が出せないマスクでも、どういったルートで仕入れているのかは不明ですが、会社が用意してくれる環境はとても心強いです。
余談ですが、5月に入りマスクを販売している場面を多く見るようになりました。ドラックストアかと思いきや飲食店の店先で簡易の販売所を設けて売っているのです。
自転車で訪問をしているとよく目の当たりするのですが、どのお店も1箱3000円〜3500円位で売られています。あっという間に売れてしまうと思っていたのですが、不思議と買いにくるお客さんは少なく、翌週には値下げをしているお店も多くありました。
騒動の前は1箱500円で購入できていただけに、その6倍の値段となるとなかなか手が出ないというのが本音だと思いますが。
まとめ
訪問先で新型コロナウイルスに感染しないために、
① 手洗いと手指消毒は介入前後で実施しておく。
② 介入時はまずはじめに体温測定を行うようにする。
③ マスクはスタッフも利用者さんも家族もみんなで着用する。
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