理学療法士・作業療法士が取得しているおすすめ資格 その1

働き方について

勉強するなら資格まで

自動車免許を取得した後に交通ルールの勉強を続けている人は少ないとは思いますが、理学療法士や作業療法士の場合は事情が異なります。

国家試験の勉強は試験の終了と同時にやらなくなりますが、大変なのはむしろ資格を取った後のほうではないでしょうか。

私も新人の頃は遅くまで病院に残って先輩から手技を教えてもらったり、毎月一冊は文献を購入して読むようにしていたことを思い出します。

せっかく勉強をする機会があるのであれば、学ぶついでに資格も取得してしまえばいいと思うようになり介護支援専門員や住環境コーディネーターの資格を取ってみたりしました。

そんな訳で今回は、理学療法士・作業療法士の資格を持っているいれば、自ずと受験をしてみたくなる資格について調べてみることにしました。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護保険に対する知識を深めたり、実際に訪問リハビリの仕事をしている人が勉強をする時にオススメの資格です。

言わずと知れたケアマネジャーの資格ですが、これは理学療法士・作業療法士の仕事を5年間務めていれば受験資格を得られます。

まずは学科試験に合格した後、実務研修をを終了することで5年間有効の免許証を発行してもらうことができます。

受験料は都道府県によって異なりますが、筆記試験が9,000円前後、実務研修が55,000円前後です。テキストや参考書の代金を合わせて70,000円程度の費用で取得することができます。

呼吸療法認定士

正式名称を〝3学会合同呼吸療法認定士〟といい、特定非営利活動法人日本胸部外科学会、一般社団法人日本呼吸器学会、公益社団法人日本麻酔科学会が合同で認定している資格です。

認定資格のため施術に対する点数は発生しませんが、この資格を有していることでキャリアアップ、給料アップに繋がる可能性があります。

主に看護師や理学療法士の資格を持っている人が有しているイメージがありますが、2014年から作業療法士の資格でも受験することが可能となっています。

受験資格は、理学療法士・作業療法士として2年間の実務経験があり、なおかつ2日間の講習に参加をすれば筆記試験を受けることができます。

筆記試験に合格をすれば5年間有効の免許証が発行され、更新するには研修会や学会への参加、論文発表などで点数を稼ぐ必要があります。

2日間の講習会は20,000円、筆記試験の受験料は10,000円です。合格後に免許証を発行してもらう際に3,000円の事務手数料が掛かります。

認知症ケア専門士

こちらの資格は、理学療法士や作業療法士として認知症の関連機関や団体において3年間実務経験があれば受験資格を得ることができます。

特別国家資格を有している必要はありませんが、ボランティアや研修期間は実務期間から除外されてしまう点に注意が必要です。

ちなみのこの資格は、最近本屋さんの参考書コーナーで立ち読みをした際に目にした資格だったので取り上げてみました。

一次試験はまず4分野200問の筆記試験を受け7割以上で合格となります。落とした分野があった場合でも、5年以内にすべて合格すれば問題ありません。非常に良心的。

一次試験に合格すると二次試験に進むことができます。この間に論述試験を郵送する必要があるので忘れないように注意が必要です。

二次試験は面接試験となっており、6人ごとで行うグループディスカッションです。20分間の試験時間内に決められたテーマで話し合いを行い、その際の知識やリーダーシップなどを評価されます。

合格すると5年間有効の免許証を発行してくれます。こちらも期間内に講習会や学会に参加をすることで更新条件を満たすことが可能となっています。

受験料は筆記試験が一分野3,000円で合計12,000円、論述試験と面接試験が8,000円で合計20,000円で受験することができます。

これからはリハビリにも認知症ケアの知識は必要不可欠な時代になってくると思うので、私も受験をしてみようか検討中の資格です。

まとめ

理学療法士や作業療法士が持っている資格を調べてみると、

⑴認定資格が大半を占め、取得したことで施術料が加算されることはない。

⑵どの試験も有効期限が定められており、定期的に知識をアップデートしていく必要がある。

⑶せっかく勉強するのであれば、資格取得を目指して高いモチベーションを維持していく。


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