より充実したサービス内容へ
私が訪問リハビリで伺う利用者さんのなかは、入浴やレクリエーションを楽しむためにデイサービスを利用されている方が多くいらしゃいます。
リハビリのように一週間の上限が定められていないため、支給限度額内であれば一週間に3日〜4日も利用できる点はデイサービスの魅力のひとつです。
私が以前に勤務していた会社でも、訪問看護ステーション事業所の隣にデイサービスを併設しており、空いた時間にデイサービスへ出向いて個別リハビリを実施していました。
個別リハビリ、体操、トレーニングマシン、メドマー、ホットパックといった一般的なサービス内容を提供していましたが、最近ではデイサービスの種類も多様化しています。
そこで今回は多様化するサービス内容の中でも、特色の強いデイサービスについて調べてみたことをまとめてみました。
麻雀や囲碁が楽しめるデイサービス
私が訪問リハビリで伺っている利用者さんが楽しみながら利用されているデイサービスでは〝麻雀や囲碁〟を楽しめる時間が設けられています。
利用されている方の大半を男性が占めており、参加者の多くは麻雀や囲碁の時間を楽しみに通われているようです。
また、店舗ごとでそれぞれ腕の立つ利用者さんが代表として選ばれ、麻雀大会を開催するなど利用者さんが楽しめる要素を取り入れているところもあります。
パチンコ・スロットマシーンが設置されているデイサービス
ギャンブルが楽しめるデイサービスはメディアでも紹介されていたことがあるのでご存知の方も多いかと思います。
リハビリ体操に参加をすると、施設内のギャンブルに使用できるチケット(施設内の専用通貨)をもらうことができ、それぞれ好きなギャンブルに興じることができます。
パチンコ・スロットマシーン以外も、ポーカーやルーレットなどまるで本当の〝カジノ〟に来ているような雰囲気が味わえます。
ちなみにパチンコやスロットは認知症予防に効果があると言われており、実際のパチンコ店でも高齢者のお客さんを多く見かけるようになってきました。
朝食から始まるデイサービス
こちらは〝朝型のデイサービス〟です。利用開始時間が朝の8時に設定されており、デイサービスについたら朝ごはんを食べることからサービスが始まります。
朝食は施設内で焼き上げる自家製のパンも人気があり、食欲の少ない利用者さんもこちらに通うにつれ少しずつ食べる量が増えてきたそうです。
その後は体操やレクリーエション、昼食、入浴のサービスを受けた後、午後2時過ぎには自宅に帰れるようになっています。
そのため、利用者さんは午後から自分の時間を過ごすことができるため、読書や裁縫など趣味の時間にあてることで充実した1日を過ごすことができるようです。
認知症の方が働くことができるデイサービス
デイサービスは利用するだけの場所とばかり思っていましたが、最近では利用者さんがデイサービスで仕事をすることができる仕組みがあるようです。
以前の介護保険法では、利用者さんが行った仕事に対して〝賃金〟や〝報酬〟を支払うことはできない決まりにになっていました。
その後法律の改正に伴い〝有償ボランティア〟という形で、利用者さんが働く仕組みを確立できるようになったようです。
このようなサービスを行なっているデイサービスは限られているようですが、今後こうした事例がモデルケースとして周知されていくことで、高齢者や認知症の方の社会参加が増える可能性もありそうです。
まとめ
デイサービスが多様化しているを調べてみると、
⑴1日の過ごし方を利用者さん自身で選択することができるようになった。
⑵麻雀やパチンコなどギャンブルを楽しめるデイサービスがメディアでも取り上げられている。
⑶これからの時代は利用者さんが働くことが出来るデイサービスも増えてくる。
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