ケアマネジャーだと思っていたら
利用者さんやご家族から伺う話のなかに〝民生委員さん〟という言葉がよく聞かれることがあります。
介護保険の使い方を教えてくれたり、訪問看護や訪問リハビリサービスを紹介してくれたりと、お世話になっているという利用者さんは多くいらっしゃいます。
民生委員さんの勧めで訪問リハビリを利用してみたという方にお会いすることもあるので、そういった意味では私たちもお世話になっていることになります。
そこで今回は、知っているようであまり理解していない〝民生委員〟について詳しく調べてみることにしました。
民生委員の基本
民生委員とは、ソーシャルワークに従事するために市区町村に配置されている奉仕者のことをいうと記載されています。
また、民生委員法という法律に規定されており、地方公務員法第3条第3項第2号に規定される非常勤の地方公務員ということになります。
主な任務は地域の生活者の〝社会福祉に関する相談・援助〟ですが、それ以外にも全員が児童福祉法に基づく〝児童委員〟という役割も兼ねているようです。
職務の内容について
民生委員さんの仕事内容は、住民の生活状況を適切に把握すること、生活に関する相談に応じて助言や必要な支援を行うことなど多岐にわたります。
また、生活の援助を必要とする人が適切な福祉サービスを利用できるよう、必要な情報提供や支援を行ってくれます。
そのため、ケアマネジャーさんの紹介や利用できる介護保険サービスの提案などを行ってくれるため、地域の方には欠かすことができない仕事ということになります。
どういった人が
報酬はどのくらいもらえるのか
民生委員の仕事は〝奉仕者〟に位置付けられるため基本的に報酬を受け取ることができません。ということは完全にボランティアで活動しているということでしょうか。
実際には自治体から活動の弁償費が交付されることになっています。使用目的は主に交通費・通信費・研修参加費として支給されています。
金額にすると平均で年額約8万円弱です。毎月の支給では7,000円に満たないくらいの金額しか支給されていないようです。
これだけ地域の人々に感謝されている仕事であれば、もっと多く支給をしてもよいのではないかと思ってしまいます。
実際に活躍されている場面
私が訪問リハビリの分野で仕事をするようなってから、民生委員さんにお世話になる機会も多くなってきています。
ある利用者さんは、自宅で転倒して動けなくなっているところを、たまたま来訪した民生委員さんに発見してもらい助けてもらったことがあると話していました。
また、ある方はケアマネジャーよりも頻回に連絡をくれる民生委員さんに出会い、介護の悩み相談や評判のいい福祉サービスを紹介してくれたそうです。
いずれにしても、こうしたサービスを無料で利用することができるというのは、地域で生活するみなさんにお伝えしていく必要があると感じました。
まとめ
民生委員さんについて調べてみたら
⑴地方公務員に属する奉仕者だった。
⑵基本的にボランティアで活動しており、支払いは毎月7,000円にも満たない。
⑶実際に助けられている利用者さんの反応が信頼の証とあっている。
コメント