信頼されるセラピスト

訪問リハのこと

サービスを継続してもらうことは大変

病院でリハビリの仕事をしていた時はあまり意識したことがなかったのですが、病院から一歩外へ出てみると社会の厳しさを知ることができます。

病院に勤務をしている時は〝病院の看板を背負って〟というよりも〝看板を借りて〟という感覚で、リハビリの仕事をしてきました。

患者さんがいるのが当たり前のように錯覚していたため、患者さんを獲得するための努力など、一度も経験したことはありませんでした。

しかし、病院から訪問看護ステーションに転職をしていみると、立場はガラッと変わります。利用者さんを獲得するところから仕事が始まります。

訪問リハビリの営業といえば、地道に営業回りをする以外にもケアマネジャーさんや家族、利用者さんに信頼してもらうこともひとつの営業活動に含まれます。

そこで今回は訪問リハビリで大切な〝信頼関係〟。

ケアマネジャーさんとの信頼関係

ケアマネジャーさんは訪問看護ステーションに仕事を割り振りしてくれるありがたい存在です。そのため、利用者さんの些細な変化でも、担当のケアマネジャーに報告、連絡、相談をするようにしています。

私の勤務するステーションでも、利用者さんの些細な変化や出来事など、気づいたことがあれば小まめに連絡を取るようにしています。

当たり前の行動ですが意外とできていないスタッフもいたりします。こうした活動の積み重ねがとても大切で、次の利用者さんにつながる役目を持っています。

次第に〝あそこの事業所にお願いしておけば安心〟というイメージを持ってもらえれば、お得意様になり得るチャンスが大きく広がります。

家族との信頼関係

こちらは疎かにしているセラピストをまれに見かけることがありますが、同居されているご家族に信頼してもらえるほど頼もしいことはありません。

私の場合では、利用者さんがサービスの終了を希望された際、ご家族の説得でリハビリの必要性を認識してもらい再びリハビリを続けてもらえるケースもありました。

基本的には、ご家族から利用者さんの話を伺ったり、ご家族の体調を気遣うなど、訪問した際にご家族とコミュニケーションを図る機会を設けることが大切です。

顔を会わせるほど信頼関係を抱きやすくなる〝単純接触効果〟を活用して、少しずつでも信頼してもらえるように努めていきます。

リハビリの時間を利用してご家族が買い物へ出かけるようになれば、信頼してもらえたサインという解釈でも問題ないと思います。

利用者さんとの信頼関係

利用者さんとは毎回近い距離で接するため、比較的信頼関係は築きやすいのではないかと思いがちですが、実はそう簡単にはいかないようです。

あくまで〝ひと対ひと〟である以上人柄の好き嫌いはもちろん、些細なミスが関係崩壊を招く可能性も十分にありえます。

そのため、社交的な関わりを短く、早い段階で踏み込んだ話ができる距離まで近づくほうがよい関係を続けることが多いように思います。

また、利用者さんが入院した時も関係を作るよい機会です。近場の病院に入院しているようであれば、必ずお見舞いに行くようにしてみてはいかがでしょうか。

私の経験談ですが、退院してからサービス再開をされる際、お見舞いをしておくと再度依頼をしてもらえる確率が格段に高くなります。

まとめ

信頼関係を作るには

⑴ケアマネジャーさんとの連絡を密に取って任せて安心の人になる。

⑵家族ほど味方につけて頼もしい人はいない。

⑶入院したらお見舞いに行ってみるのも信頼関係を築くよい機会hに。

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