買い物をお願いしている利用者さん
訪問リハビリを始め、訪問看護、訪問介護など利用者さんが在宅生活を継続する上で欠かせないサービスは数多くあります。
私が訪問している利用者さんの中には、日々の生活に密に寄り添っている訪問介護サービスの存在をとても頼りにしている方が多くいらっしゃいます。
そんな訪問介護の利用を巡って、利用者さんから共通して聞かれる意見のひとつに〝買い物〟に対する不満が挙げられます。
そこで今回は、利用者さんが望む〝買い物〟の仕方についてご紹介します。
自分で選ぶ喜びの欠如
利用者さんの多くが口にする〝買い物〟に対する不満は、決してスタッフさんに向けられたものではありません。買い物を委託するという行為に課題があるようです。
それが〝自分で品物を選べない〟という点です。注文した品物でもメーカーによる品質の違いや、売り切れていた時の代替品のクオリティーなど、言われてみればなかなか思い通りの買い物をすることは難しいように思います。
自分で買い物に行く場合、お店で直接品物と対面することで視覚や嗅覚が刺激されます。
すると、家で考えていたものは違う食べ物が欲しくなったり、商品を見ることで忘れていた品物の必要性を思い出すことがあるかと思います。
この過程が経験できない〝買い物を代行してもらう〟という行為は、便利に思えて意外とストレスが溜まっていく行為なのかもしれません。
宅配サービスを利用する
買い物をヘルパーさんにお願いする以外に、利用者さんはどのように食材を入手しているのでしょうか。私が訪問している利用者さんでは、宅配サービスを利用されている方が多くいることがわかりました。
宅配サービスで一番有名な会社といえば〝生協〟でしょうか。注文書に必要な品物を記載すると、翌週の配達で届けてくれるというサービスです。
品揃えが豊富なため、生鮮食品、アルコール類、冷凍食品、健康補助食品まで多彩なレパートリーから選ぶことができます。
配達料金が徴収されていることと、配達は一週間に一回のため、リアルタイムで食べたい物が買えなかったあり、急ぎで必要な食材が手に入らないといった点に不満がなければ便利なサービスだと思います。
移動販売車
これは最近急速に利用者が増えているサービスです。スーパーでやっているサービスのひとつで、荷台にたくさんの食材を積んだ軽トラックが自宅前まで来てくれるサービスです。
一番の利点は、自分で品物を選んで買い物ができる点です。商品数こそそこまで多くはないですが、自分がその時にほしいと思ったものが買える喜びは他に代え難い喜びのようです。
こちらで買える商品は、一品ごとに通常料金にプラス10円を加算する決まりとなっており、それが移動車のガソリン代に補填されているようです。
10品の品物を買えばプラス100円で済むと分かれば、わざわざバスやタクシーを使用するよりもやすく済む場合が多いのではないでしょうか。
スーパーで配達してもらう
これサービスも最近急速に増えているように思います。スーパーで買い物をした商品に対して、一定の金額を買い物している方は荷物の宅配サービスが無料になるサービスです。
こちらは自分で外を歩くことはできるが、重たい荷物は持って帰れないという方に人気のサービスです。
いずれにしても、自分が欲しいものを自分で選んで買うということに、そこまで満足度の高さが関与しているとは思ってもいませんでした。
まとめ
利用者さんが買い物に対して思っていることは
⑴自分で選んで買えないことにストレスを感じている人もいる。
⑵自分で選ぶ喜びや、気分で欲しいものを買える喜びがある。
⑶最近は移動販売車が人気になっている。
コメント