採用したら大変だったスタッフに共通していたこと

気づいたこと

スタッフ採用をする時に気をつけたいポイント

理学療法士や作業療法士の資格を持っていると、他の一般的な仕事をしている方に比べて転職をしやすいという点で私はとても魅力を感じています。

〝手に職がある〟という表現が正しいかはわかりませんが、基本的にどこの地域にも求人情報はありますし、比較的年功序列で給与が上がっていくことが多いと思います。

私が勤務している訪問看護ステーションでも常時求人情報を発信しており、問い合わせは1ヶ月に2回のペースで、面接は2ヶ月に一回のペースで行われています。

セラピストや看護師さんの面接場面に立ち会う機会も多いのですが、その時の印象と、実際に就職をしてからの印象にギャップを覚えることも多くあります。

そこで数多くの面接場面に携わってみた結果、同僚になってみたら大変だった人にありがちな特徴についてまとめてみました。

挨拶ができない

これは看護師やセラピスト以前に人としてクリアしておかなければいけない部分ではありますが、実際に挨拶がしっかりとできない方は多く存在します。

ここで注意が必要なポイントは〝面接室〟に入る時はしっかりと挨拶ができているのに、インターフォンを押して事務所に入る場面で手抜きの挨拶をしてしまう人は要注意です。

面接できちんと挨拶ができればよいと考えている為か、来客対応をしたスタッフには適当な挨拶で済ませてしまう方の多くは、実際に一緒に働いても挨拶がしっかりとできる方は非常に少ないのが現状です。

実際に来客隊をしたスタッフに、その人の第一印象を聞いてみると、意外に本質を突いた答えが返ってくると思います。

労働者を守る法律や制度にやたら詳しい

これは面接の際にあまり聞かない法律用語や専門知識を持ち出して会話をしてくる方を採用する時は注意が必要です。

法律に詳しいということが問題ではなく、それを駆使して社内トラブルを巻き起こす可能性に注意が必要ということになります。

面接時にボーナスや昇級の査定方法、有給休暇や退職金に関する事項に固執する方は過去の職場でもトラブルを起こしているケースが多いです。

会社側は採用してしまった以上、簡単にクビにすることができません。そこで給料やボーナスの査定を下げて自主退職を促します。

一方の労働者側も法律の知識を駆使して会社と交渉を試みたり、会社都合で退職させるように仕向けて失業保険を使えるように企てます。

実際にこんなスタッフがいるのかと思うかも知れませんが、私は採用に携わっているわずかな期間にすでに数名の方と出会っています。

面接時間が異様に長い

最後はシンプルに〝面接の時間〟がひとつの目安になると思います。採用面接を行う時は、基本的に30分もあれば余裕を持って終了することができます。

そんな中、60分以上も面接をする人がいることも事実です。会社側の質問に受け答えをしているだけであればそんなに時間は掛かりません。では面接時間が長い人はどんな話をしているのでしょうか。

それは〝自分の話〟です。自分をPRしたい思いが強く、質問の主旨から逸脱しても話を続けてしまったり、面接官と盛り上がって軽快なトークを繰り広げる人は要注意だと思います。

一見コミュニケーション能力に長けているように見えるかもしれませんが、いざ訪問リハビリの現場に出てみると意外とうまくいかないものです。

理由は〝周りが見えていない〟可能性があるからです。訪問リハビリでは、利用者さんの考えや思いに寄り添った介入が基本となります。

そんな中、利用者さんの顔色も伺わずに一方的にコミュニケーションを図ろうとしたり、自分がよいと思った練習内容を強引に押し付けてしまったり、技術や知識だけでは補えないコミュニケーションスキルは意識してもなかなか身につくものでないような気がします。

この話の信ぴょう性

実はここで紹介したような求職者を実際に採用して大変な思いをしたことがあります。そしてその方々の多くは上司や利用者さんとトラブルを起こすようになり、あっという間に退職していきました。

採用を決める前に、求職者が発する危険信号をしっかりとキャッチできることが大きなトラブルを未然に防ぐ一番有効な手段ではないでしょうか。

まとめ

採用する前に確認しておきたいポイントは

⑴来客に対応したスタッフに第一印象を聞いてみる。

⑵法律にやたらと詳しい人は、過去にそうせざるを得なかった事情がある。

⑶面接時間が長すぎる場合は会話の内容に注目してみる。

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