不動産のプロに聞いた家の買い方教えます

働き方について

訪問ならではの楽しみ

私は訪問看護ステーションに勤務をするようになってから、その環境からひとつの楽しみを見つけることができました。それは〝色々なお家を拝見できる〟ことです。

訪問リハビリと名のつく通り、私は利用者さんのお宅に伺ってリハビリを行います。ということは、利用者さんの数だけ様々な家の間取りやインテリアを拝見する機会があるということになります。

地方で働いていた頃は、とても大きな一軒家が多く、都心部ではタワーマンション、少し離れた郊外では団地やコンパクトな戸建など地下柄に応じて住まいの選択肢も多岐に渡ります。

私自身も30代の折り返しを迎えちょうど家を買うべきか迷っている年頃なのですが、そんな時、不動産で財を成したある利用者さんと出会うことが出来ました。

そこで、リハビリ中に教えてもらった〝これからの不動産事情〟について少しだけお伝えします。

持ち家と賃貸はどちらがお得なのか問題

これは私が一番に気になっていた部分で、少し勇み足で質問をしてみました。これからの時代、団塊の世代をピークに人口が減少していくことを考えると、空き家が増えていくと言われています。

専門家の試算では不動産における20年後の資産価値は40パーセント以上も減少すると言われており、家を買ったほうがよいのか、しばらく待っていたほうがよいのか迷うところです。

この点についてズバリ答えて頂きました。答えは〝購入を検討しているのであれば、将来的に資産価値が減らない家を買うべき〟とのことでした。

どこにどんな家を買えばいいのか問題

〝将来的に資産価値が減少しにくい物件〟とはどのような物件なのでしょうか。ストレッチの最中、利用者さんに食い気味に質問をぶつけてみました。

資産価値が下がりにくい条件とは〝駅近〟で〝2LDK程度の広さ〟の〝マンション〟というのがよい物件といえるようです。

駅に近いことは一番のポイントらしく、これから人口が減少していくと、都市のコンパクト化が進められるそうです。その時に駅周辺の地域に都市機能が集約されていくため、駅近の物件は資産価値が下がりにくいのだそうです。

ちなみに、駅に近い物件といっても徒歩7分までが上限らしくそこから1分増えるごとに家の資産価値は100万円ずつ下がっていくというのですから驚きです。

家の広さについては、50〜75m2の広さが人気のようです。これも将来を見据え、子供が自立した後に夫婦二人でゆったり暮らせる家が欲しいというニーズが高くなると予想されていました。そのため一軒家よりもマンションのほうが人気のようです。

オリンピック問題

これは不動産に素人の私でも耳にしている話ですが、2020年の東京オリンピックが終わると不動産の価値は安くなるのではないかという問題です。

この疑問にも丁寧に答えて頂きました。そもそも東京オリンピック後の話は、建設業界がひと段落をして建築費用が抑えられるのではと考えられていましたが、実際には少し違うようです。

現在の建設業界は慢性的な人手不足となっているため2025年くらいまで予約で埋まっているほど忙しいそうです。そのため、オリンピックが終わっても仕事の量はかわらず、物件の値下がりも期待できないようです。

家を購入しようか悩んでいる方は、少し待てば安く買えるかもと思うかもしれませんが、残念ながらそこまで大きな影響はないようです。

まとめ

家を買おうか悩んでいる方は

⑴持ち家か賃貸か、購入を検討しているのであれば持ち家がお得。

⑵買うのであれば駅から7分以内の2LDK程度の広さのマンションがベスト。

⑶オリンピック後でも極端に安くなることはなさそう。

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