訪問看護において看護師の採用を成功させるためには、単なる募集活動に留まらず、〝採用と定着〟を両輪でとらえた包括的な戦略が必要不可欠といわれています。。現在の訪問看護業界は看護師の売り手市場であり、採用そのものの難易度が高いだけでなく、採用後の離職を防ぐ取り組みが必要な時代になっています。
看護師採用に繋がる取り組みとは
ターゲットに届く効果的な求人媒体の選定
専門媒体の活用
一般的な求人サイトではなく、「ナース人材バンク」や「看護roo!」といった看護師に特化した求人媒体を活用することで、ターゲット層に直接アプローチでき、ミスマッチを減らすことが可能です。
自社の採用ページ強化
求職者の多くはSNSや媒体を見た後に公式サイトを検索するため、応募導線をシンプルにした採用ページを整えることが重要です。LINEや電話などで気軽に応募できる環境を整えることが、離脱を防ぐポイントです。
「地域名+訪問看護師+求人」といったキーワードでSEO対策を行うことで、地元志向の人材を獲得に効果を発揮します。スタッフインタビューの掲載も効果的です。
求人票の工夫
単に条件を並べるだけでなく、写真やスタッフのコメントを掲載し、職場の雰囲気を可視化します。「直行直帰あり」や「子育てスタッフ活躍中」など、具体的な働き方をイメージさせる表現を取り入れましょう。
SNSによる「リアル」な情報発信
InstagramやYouTubeを活用し、現場の日常や訪問エピソードをストーリー形式で発信します。制度の説明だけでなく、「その制度がどう生活に役立っているか」というスタッフのリアルな声を届けることで、求職者の共感と信頼を得やすくなります
リファラル採用と地域ネットワークの活用
社員紹介制度(リファラル採用)
現場スタッフが知人に勧めたいと思える職場環境を整えた上で、紹介制度を導入します。価値観の近い人材が集まりやすく、定着率も高まる傾向があります。
地域のつながり
医師会や看護学校、地域包括支援センターなどとの日常的な関わりを深め、地域で信頼される事業所としての認知を広めることも長期的な採用基盤となります。
「定着」を意識した人事制度と環境整備
キャリアパスと評価制度
給与面だけでなく、福利厚生の充実や明確なキャリアパス、定期的な評価制度を構築し、長く働くメリットを提示することが重要です。
教育体制の明示
未経験者でも安心して働けるよう、新人教育の計画や同行訪問の仕組みを明確に示します。また、評価制度やキャリアパスを提示し、将来の展望を見せることがモチベーション向上につながります
フォローアップの徹底
月に一度などのペースで定期的な個別面談(1on1ミーティング)を実施し、現場の悩み、不満や不安を早期にキャッチアップして解決する体制を整えます。問題が大きくなる前に対処することで、離職を未然に防ぐことができます
データに基づく継続的な改善
応募経路の数値化
どの媒体から応募があり、どの経路の人が定着しているのかを数値化します。効果の高い手法にリソースを集中させることで、コスト効率を高められます。
フィードバックの収集
応募者や内定者、可能であれば退職者からも意見を聞き、求人情報の乖離や職場環境の課題を特定して、組織文化の改善に活用します。
もし退職者が出た場合は、その理由(オンコール負担、人間関係など)を記録し、職場環境や求人情報の出し方を改善するための貴重なデータとして活用しましょう
まとめ
訪問看護ステーションの看護師採用を成功させるためには、
1、看護師特価の求人媒体を活用し、ミスマッチを最小限にする。
2、自社採用ページとSNSを強化し、働く姿を「リアル」にイメージさせる。
3、給与面だけでなく、キャリアパスや1on1など定着を意識した人事制度を構築する。

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