給与明細の見方を調べてみた

働き方について

意外と知らない明細の中身

私は高校を卒業してすぐに作業療法士の専門学校に入学をして、そのまま就職をしてしまいました。つまり、一度も〝作業療法士以外の仕事〟をしたことがありません。アルバイトは除きますが。

社会人経験のある方や経理の仕事に従事していた方であれば当たり前のように知っているような内容のことでも、医療業界以外に仕事をしたことがない私は、天引きされているお金の使い道さえよくわかっていませんでした。

私のように給与明細を貰うと、右下の手取りの金額を見て、少し上の税金や保険の欄を見て、今月もたくさん天引きされていることに驚くという方が多いのではないでしょうか。そこで、給与明細の見方くらいは理解しておかなければと思い立ち少し調べてみることにしました。

給料と給与の違い

給料と給与の言葉の使い分けについて調べてみたところ〝給料〟はシンプルに基本給のことを指す言葉のようです。一方〝給与〟とは、会社から貰う給料、残業代、賞与、手当て、支給品などあらゆるものがこの〝給与〟に含まれます。

そのため、給料はいくらですかと聞かれたら、基本給を答えるのが正解のようです。ただ、オブラートに包まずにそんなことを聞いてくる人には、正直に教える必要はないとは思いますが。

健康保険料

健康保険料は、みなさんご存知の通り病院に掛かった際に医療費の負担が3割で済むという制度を利用できる保険に支払う保険料です。

日本は国民皆保険制度を採っているため、会社勤めの方であれば給与から勝手に天引きしてくれているので払い損ねる心配はありません。

月収が30万円の人の場合で、毎月約15000円くらいの支払いになっていると思います。この保険が一番なじみのある保険ではないでしょうか。

年金保険料

会社員として理学療法士や作業療法士の仕事をしている方の多くは、厚生年金に加入していることになります。毎月こんなに高い金額を収めているとなんだか腑に落ちない気もしますが、万が一病気や怪我で働けなくなった場合に〝障害年金〟が貰えるのでしっかり加入しておいた方がお得になります。

これから先は年金をもらう人が増えていき、支給年齢の引き上げや支給金額が減るようなニュースも耳にしますがしっかりと支払い続けること以外に出来ることはありません。

月収が30万円の人の場合で、毎月約27000円くらいの支払いになっていると思います。

雇用保険料

こ保険料を支払っている人は、会社が潰れて失業してしまったり、自ら退職して次の仕事を見つけるまでの期間にこの保険から支援をしてもらうことができます。

具体的には仕事が見つかるまでの間に現金が支給されたり、失業期間中にハローワークで職業訓練を受ける時に給付を受けることができたり、加入していると心強い保険です。この仕事に限れば転職に困ることはないとは思いますが。

ちなみに強制的に加入されられる保険のため、給与金額の4/1000円引かれています。わかりやすく計算すると、給与が30万円の人であれば、1200円くらい天引きされているということになります。

一年間で支払う税金の総額

上記した保険料に加えて住民税や所得税を合わせて計算すると、ボーナスの有無や扶養家族の人数によって違いはありますが、月収30万円の人で概ね80万円〜90万円の税金を納めていることになります。

この金額が高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、自分が貰っている給与明細を見直してみることで、将来に備えて今からやっておいた方がよいことも見えてくるのではないでしょうか。

まとめ

自分の給与明細を見てみると

⑴支払っている保険料の金額と利用方法を確認してみる。

⑵保険に入ることで万が一に備えて使える制度がたくさんあることを知っておく。

⑶納めた税金を知って今から将来に備えてできることからやっておく。

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