転職してみてわかったこと
私が作業療法士として転職活動をしていた際、いくつかの求人情報に気になる表記を見かけたことがありました。それは〝入職祝い金〟や〝引っ越し準備金〟といった名目で、転職をしただけで会社側からお金が貰えるという制度でした。
しかも金額は5万円から10万円と高額に設定されているところが多く、とても魅力的に感じたことを思い出します。では、私がなぜそうした条件の会社に就職をしなかったかというと、こうした条件を提示しないと人が集まらない会社なのではと疑っていたからです。
しかし、後々そのからくりを知ってみると、求人採用の費用を抑え、入職者も得できるよいシステムだったとわかり、なぜ行動に移さなかったのか自分を責めた時期もありました。
人材紹介会社に支払う紹介料の存在
私が訪問看護ステーションに転職をしてからしばらくして、求人業務に携わるようになってみるといろいろな仕組みがあることを知りました。
まず、人材紹介会社を利用した場合に一体いくらの費用が発生していると思うでしょうか。利用者は無料で使用することができるということは、人材紹介会社は紹介した会社から紹介料を貰っているというこになります。
ではいくら貰っているのか。10万円から20万円くらいが妥当な金額でしょうか。いいえ、そんなことはありません。私が携わった案件では、紹介会社にもよりますが年収の20パーセントから25パーセントを紹介料として設定しているところがほとんどでした。
セラピストや看護師のおおよその年収で換算すると、紹介料として70万円から100万円ほどの費用が掛かるということになります。
会社がお祝い金を支払うメリット
人材紹介会社を通して決まった入職にこれほどの費用が掛かっていると考えると、入職お祝い金で支払う10万円というのはとても安く感じます。ちなみに、就職をする際に紹介会社を通さず、直接会社へ連絡をして入職が決まったケースに限られるので注意が必要です。
高い紹介料を支払ったのにたった数ヶ月で退職されてしまったのでは、とても高い勉強代となってしまいます。採用した人材がどんな人かなんてしばらく一緒に働いてみないとわかりません。その点でも、紹介会社を介さない求人というのは、少ない費用で採用できる点からも重宝される傾向にあります。
さらに、入職お祝い金制度を掲げた求人情報は他の求人よりも魅力的に感じるという点でも、宣伝効果が多いに期待できるのではないでしょうか。紹介会社を利用するのと並行して。自社のホームページで求人募集を発信しておくというのが最近の傾向のようです。
入職お祝い金をゲットする方法
人材紹介会社を使用している場合、ある程度の就職候補先をピックアップしてもらいます。次のその候補先のオームページを訪れ求人情報をチェックします。そこにお祝い金の制度が設けてあれば、自分でアポを取って見学や面接の申し込みをするだけです。
一方、人材紹介会社側もお祝い金を用意している場合があります。紹介会社を通した方がお得なのか、じっくり見比べてから行動するとよいと思います。
ちなみに、人材紹介会社を通じて設定された面接では、就職先と直接やりとりをすることは禁止されます。紹介料を支払わずにこっそり就職されてしまう事態を防ぐためです。
ちなみに、私が勤務していた訪問看護ステーションでは、自分の紹介で新しいスタッフが入植すると10万円を支給してくれるという制度もあり、求人活動に積極的な会社はまだまだ多いようです。
まとめ
転職をする時にお得な立ち回り方は
⑴求人先のホームページでお祝い金の制度があるかチェックをする。
⑵お祝い金制度がある場合は直接問い合わせたほうがお得。
⑶人材紹介会社側もお祝い金制度を設けている場合があるので、お見逃しなく。
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