訪問看護ステーションからサービスを提供する場合、必ず作成するものが〝訪問看護計画書・報告書〟です。特に計画書については、初回介入日の日付で作成したり、リハビリメインで看護は月1回の定期訪問だけというケースでも作成する必要があるあため、残業になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、AIによって訪問看護計画書が自動生成できる件についてご紹介します。
生成AIにより看護業務の効率化へ
提供している会社
株式会社eWwLLが提供する、在宅医療のDXサービスソフト〝iBow(アイボウ)は、訪問看護業務の計画書作成の時間短縮・看護の質の平等化に向けて生成AIを活用したシステムを開発されています。
このシステムを使えば、生成AIを活用して訪問看護計画書をワンクリックで自動生成する〝AI訪問看護計画〟を訪問看護専門電子カルテ〝iBow〟に搭載しました。
2024年4月17日よりサービス提供が開始されています。
自動生成の仕組み
ワンクリックでインターネット上での公開情報と〝iBow〟のデータを分析し、生成AIのChatGTPにかけることで訪問看護性格所が自動生成されます。
次月以降はどうなる
生成AIにより作成された計画書は、次月も当機能を利用することで前回作成した計画書の内容を織り込んで作成されます。そのため、作成すればするほど利用者の状況により合った計画書が出来上がります。
生成AIのハルキネーションリスク
ハルシネーションとは、チャットAIなどが、もっともらしい誤情報(=事実とは異なる内容や、文脈と無関係な内容)を生成することを指します。AIから返答を受け取った人間が「本当かどうか」の判断に困るという問題です。
訪問看護計画書においては、自動作成された計画書を国家資格を持つ看護師が確認し完成させます。
どの程度の時間が短縮できるのか
実際に生成AIを活用して訪問看護計画書を作成した場合、どの程度の時間短縮が図れるのでしょうか。
株式会社eWwLLの調べでは、厚生労働省の調査による訪問看護ステーションの平均利用者数は、およそ51人
となっています。
訪問看護計画書の作成は1件につき〝15分〟と過程した場合、生成AIで作成するとおよそ3分で完了します。
1件につき12分の時間短縮×51人分×12ヵ月=120時間の時間短縮となります。
月末の書類作成時間が短縮することで、締め作業等に時間を使うことも出来そうです。
まとめ
訪問看護計画書の生成AIを活用して自動作成できる件について、
1、2024年から株式会社eWwLLがサービスを提供している。
2、前月の計画書内容を反映して作成してくれるので利用者により合った内容にできる。
3、1件あたり15分掛かっていた作成時間がわずか3分で完了することができる。
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