訪問看護ステーションでリハビリサービスの対象となる方の傷病や要介護度について、令和5年度厚生労働省老人保健健康増進等事業「訪問看護及び療養通所介護における医療と介護の一体的なサービス提供についての調査研究事業」より速報値が発表されています。
要介護度の割合と傷病名別割合について
まずは厚生労働省が公開している資料から
要介護度の割合
要支援1: 3.1% 要支援2: 9.1%
要介護1:16.5% 要介護2:22.2% 要介護3:15.8% 要介護4:15.6% 要介護5:16.2%
介護度別の割合で一番多いのは〝要介護2〟ということがわかります。
思ったよりも要支援のパーセンテージが少ないように見受けられます。
そもそものニーズの低さに加えて、以前に比べ減算対象となる回数制限や期間による縛りが影響しているのでしょうか。
傷病別の割合
高血圧:39.9% 脳卒中(脳梗塞・脳出血等):28.2% 認知症(アルツハイマー病等:24.0%)
高血圧が40%、次いで脳卒中、認知症、骨格筋の疾患と並んでいます。
やはり基礎疾患として高血圧を患っている方が多く、関連する脳血管疾患や認知症に繋がっていることがわかります。
日常生活自立度の割合
A2:19.7% A1:18.9% B2:12.4% B1:11.6% J2:11.1%
日常生活自立度について
A2:外出の頻度が少なく、日中も寝たり起きたりの生活をしている
A1:介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する
B2:介助により車いすに移乗する
B1:車いすに移乗し、食事、排泄はベッドから離れて行う
J2:隣近所へなら外出する
まとめ
訪問看護ステーションにおけるリハビリサービス利用者の集計では、
1、一番多い要介護度は〝要介護2〟で22.2%だった
2、一番多い傷病名別は〝高血圧〟で39.9%だった。
3、一番多い日常生活自立度は〝A2〟で19.7%だった。
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