病院で働いていれば将来安泰だと言われていた時代は、すでに終焉を迎えているといっても過言ではありません。療法士として働き始めてから〝何年たっても手取りが30万円を超えないなぁ〟と先行きが心配になる方も多いのではないでしょうか。ということで、将来の不安を軽減するために今から出来ることについてまとめてみました。
はじめての資産運用
銀行にお金を預けておくとどの位の〝利息〟がもらえるでしょう。大手の定期預金でさえ、10円ほどしか利息が付きません。それなのに、時間外でATMを使ってお金を引き出すだけで、10倍から20倍もの手数料を取られてしまいます。使わないお金として眠らせておくのであれば〝お金に働いてもらう〟という選択肢に目を向けてみてはどうでしょうか。
投資信託
療法士の方の多くは〝投資や資産運用〟というものに触れる機会は少ないと思います。毎日臨床の患者さんと向き合い、土日は研修や協会の活動に参加していて余暇時間がないという方におすすめなのが〝投資信託〟です。
投資や株取引と聞くとギャンブルのようなイメージがありますが、投資信託は少し違います。毎日モニターをみながら売り買いをする必要はなく、少額を定期預金感覚で積み立てることができます。
また、投資の仕方にも種類があります。個別の銘柄を買うことはせず、様々な企業に少額で投資をするため、大損をするリスクを避けることができます。
手数料を掛けて専門家に投資をしてもらうアクティブファンドと、低コストで市場の平均的なリターンを目指すインデックスファンドがあります。リスクを少なく、コツコツと積み立てていくなら〝インデックスファンド〟が適していると言われています。
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確定拠出年金
確定拠出年金とは、毎月決められた金額で投資信託を購入して、60歳以降になったら自身の年金として引き出す制度をいいます。上記した投資信託と違う点を紹介します。〝iDeCo〟という表現も使われます。
ひとつめは〝決められた期限まで引き出せない〟という点です。普通の投資信託であればお金が必要な時、利益を確定して売りたい時に自由にやりとりできますが、こちらは60歳になるまで引き出すことはできません。
ふたつめは〝投資した金額を所得から控除してくれる〟という点です。サラリーマンであれば上限23000円まで確定拠出年金を利用できます。年額で276000円控除されると、所得税・住民税で年間55200円の節税になります。20年続けると、1104000円も節税できることになります。
投資で絶対に損をしたくないという方には〝定期預金〟のように預けた金額が減らないものもあるので安全に資産運用をすることができます。
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まずは証券口座の開設から
投資信託・確定拠出年金は、いずれも証券口座を開設すれば利用できます。手数料を踏まえると、銀行よりはネット証券が断然お得になっています。〝楽天証券〟や〝SBI証券〟が代表格です。
証券口座の開設は手続きが面倒くさいと思うので、やるぞと決めた日にまとめてやってしまうことをおすすめします。〝時間のある時に〟と思っているといつまでも優先順位が低いまま時間が過ぎてしまいます。
手続きを済ませてしまえば、あとはほったらかしにしておくだけで、協会や士会の年会費位は軽く稼ぐことができますよ。
まとめ
療法士にぴったりで今からやっておくべき資産運用は、
1、投資信託で毎月定額を積み立てる。
2、確定拠出年金(iDeCo)で個人年金を積み立てる。
3、証券口座はネット証券が手数料も安いのでお勧め。
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