今まで通りサービス提供は困難な状況に
緊急事態宣言が出されてから、もうすぐ一ヶ月が経過しようとしています。
新型コロナウイルスの影響もあり、緊張感を持って過ごしているせいかこの一ヶ月がとても早く過ぎているように感じます。
テレビやラジオでは、医療従事者からの現場の声がようやく取り上げられるようになってきており、感染のリスクと戦いながら仕事をいている状況が明らかになってきました。
新型コロナウイルスによる緊迫した状況は、在宅ケアサービスにも少しずつ影響がみられるようになってきました。一ヶ月の間にどんな変化があったのでしょうか
営業をやめてしまった事業所
4月下旬の段階で、デイサービスやショートステイなどの在宅サービスを提供している事業所のうち、実に850箇所以上が休業していることがわかりました。
スタッフや利用者さんがコロナウイルスに感染してしまったケースはもとより、感染のリスクを減らすために業務を休止しているところが多い印象でした。
テレビで紹介されていた事例では、デイサービスの利用ができなくなったことで禁食が定価してしまい、自宅で転倒するリスクが増加したケースや、今まで穏やかに過ごしていた認知症の方が、自宅にいる時間が増えることで衝動的な行動が増えてしまった事例もあるようです。
やはり、日々の生活週間や活動機会を継続しいていく重要性を再認識することができます。
訪問型デイサービスというスタイル
こうした状況を踏まえて「訪問型のデイサービス」が可能となったようです。
デイサービスを利用できなくなってしまった利用者さんを対象に、デイサービスのスタッフが自宅に出向き、筋力トレーニングやバランス練習を実施してもらえるようです。
テレビで紹介されていた事例では、エアロバイクの動きをエアで実施するなど、デイサービスでやっている運動を自宅で再現しながら取り組まれていました。
新型コロナウイルスの影響により、こうしたサービスが誕生していたことに驚きました。
これをきっかけに、訪問リハビリの担う役割も増えていくといいのですが。
訪問看護ステーションでは
私も訪問看護ステーションで作業療法士として仕事をしています。病院のように最前線ではないものの、一応医療従事者としての枠組みに入るところで働いている自覚は持たなければいけないと感じています。
訪問看護の状況についても、最近ではニュースで取り上げられるようになってきました。
紹介されていた看護師さんのインタビューでは、訪問することで感染するリスク・感染させてしまうリスクがゼロではないため、一件一件の訪問に神経をすり減らしていることが紹介されていました。
また、往診医のインタビューでも、自作したフェイスガードやカッパを防護服として代用しながら診療にあたっている状況が紹介されていました。
訪問看護の依頼は増えてつつある
緊急事態宣言が出された直後では、訪問サービスの中止を希望される利用さんが多くいましたが、現在では少し動向が変わってきている感じがします。
私が勤務している訪問看護ステーションでも、デイサービスが利用出来なくなったことで入浴ができず、訪問看護の利用申し込みが増えています。
また、リハビリの依頼についてもデイサービスの利用を控え、訪問サービスを増やす方が少しずつ増えている傾向にあります。
利用できるサービスの選択肢が限られることで、提供する事業者は違えど必要なサービスは確実に存在していることがわかってきました。
まとめ
新型コロナウイルスの影響により在宅サービスに起こった変化は、
① デイサービスやショートステイの利用が難しくなった
② 訪問型デイサービスという新しいサービスが誕生した
③ 訪問看護が担う役割も少しずつ変化してきている
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