最近のポータブルトイレに搭載されている新機能

気づいたこと

進化する福祉用具の世界

先日、私が訪問リハビリで伺っている利用者さんの担当者会議が開催されました。その時に議題に上がったのが〝ポータブルトイレ〟の導入です。

そこで同席していた福祉用具業者の方から、最新機能を備えたポータブルトイレについて色々とご教授を頂いたのでここでご紹介します。

ちなみにポータブルトイレは、福祉用具の〝貸与〟には分類されずレンタルすることができません。そのため〝購入〟をして使用することになります。

入浴や排泄に使用される福祉用具など、直接肌に触れる物品の使い回しは基本的にレンタルで出回ることはありません。

そのため、福祉用具購入費の支給が毎年10万円まで認められており、1割負担で購入することができます。また、それを超えた金額については全額自己負担となっています。

使用する度に汚物を袋にまとめてくれるトイレ

この商品は、便器の中に特殊なフィルムが貼られており、使用する前に便器に凝固剤を入れておきます。

使用後にリモコンでボタン操作を行うと、自動で排泄物をラップ。便器の中には自動でまた新しい特殊フィルムを貼り付ける機能が備わっています。

完全にラッピングしているため臭いが漏れることもなく、紙おむつと同様に処分できることから、介護者の負担軽減が期待される商品です。

商品名を〝ラップポン〟といい、購入費用は9,250円(1割負担の金額)から商品のラインナップが用意されています。

水洗機能がついたポータブルトイレ

ポータブルトイレの一番の煩わしさは〝使用後の処理〟ではないでしょうか。こちらのポータブルトイレは、ポータブルなのに水洗機能が搭載されているトイレです。

利用方法は普通のトイレと全く同じです。トイレを使用した後に足元のペダルを踏むだけで水が綺麗に洗い流してくれるという優れものです。

仕組みはポータブルトイレに排水ホースと給水ホースが取り付けられており、これらは壁の中を伝って排水ホールは下水道と、給水ホースは蛇口と繋がっています。

あとは普通のトイレと同じ仕組みで使用するだけです。これで部屋に自分専用のトイレを設置することが出来てしまいます。

商品名を〝ポータくん〟といい、設置するには工事が伴うため30万円程度で設置することが可能です。介護保険を適用すると23万円〜といった感じでしょうか。

推し入れトイレ

最後は番外編になってしまいますが。このトイレは文字通り〝押し入れ〟にトイレを設置してしまうというリフォームです。

子供の頃、あるアニメに憧れて押し入れで寝泊まりしていた時期もありましたが、押し入れを開けたらトイレが現れる時代になるとは驚きです。

実はこの押し入れトイレですが、どの家にもある押し入れを改装してトイレを作ってしまうリフォームにはとても多くのメリットがありました。

まずは押し入れのスペースがトイレを置くスペースにぴったり合っている点です。部屋の間取りを狭める必要なくトイレを設置することができます。

さらには引き戸の扉を設置することで、見た目はクローゼットと同じになります。知らない人がみたらそこにトイレがあるとは思いません。

さらに個室で用が足せるという安心感に加え、扉を閉めることで音や臭いを気にすることなく使用することができます。

工事費用は60万円からとかなりの費用が掛かってしまいますが、ポータブルトイレでは安心して用が足せない方、寝室とトイレを別で使用したい方にはよい提案ではないでしょうか。

まとめ

最新のポータブルトイレについて調べてみたら、

⑴トイレの後処理について、処分方法の工夫によってより楽に行えるトイレが増えている。

⑵より高機能なトイレは、その分だけ費用も掛かってしまう。

⑶個室で安心して用が足せるトイレは、利用者さんの満足度も高い。

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