訪問先で導入が増えているサービス
私が訪問リハビリで伺った利用者さんのお宅では〝生存確認サービス〟や〝緊急通報システム〟を利用されている方が多くいらっしゃいます。
特に独居の方や高齢のご夫婦のみで暮らされている世帯の方が利用されており、ご家族や民生委員さんからの紹介を経て導入に至るケースが多いようです。
私が訪問している利用者さんも、遠方で暮らす娘さんからの強い勧めで緊急通用システムの導入を決定されていました。
そこで、生存確認サービスや緊急通報システムについて種類やサービス内容、利用方法について少し調べてみることにしました。
生存確認サービスとは
生存確認サービスとは、利用者の生活リズムを基に自宅に設置した機器から状況を判断し、ご家族へ連絡をしてくれるサービスです。
具体的には、トイレの開閉回数を察知するセンサーを設置して1日以上トレイの使用が確認されなかった場合にご家族の携帯電話にメールが届くという仕組みです。
そのほか、電気やガスの使用量、ポットのお湯の消費量、冷蔵庫の扉の開閉回数など、生活場面のどのシーンにも組み込むことができるようになっています。
私が訪問している利用者さんは、燃えるゴミを2回続けて出さなかっただけで、自宅に電話が入り安否確認をしてもらったと驚いていました。
緊急通報システムとは
緊急通報システムとは、予め回線契約がされている通報装置やペンダントなどのボタンを押すと、外部の担当者と連絡が取れるサービスです。
緊急事態で上手く状況を伝えられない場合でも、ボタンが押された時点で担当スタッフが駆けつけてくれるありがたいサービスです。ホームセキュリティで有名な会社もこのサービスを展開しています。
また、緊急時以外にもいつもと少し様子が違う時などに〝身体の悩みを相談〟することができるサービスもあり導入しているとかなり心強いサービスです。
生存確認サービスと同じようなサービス内容ですが、こちらは家族に変わって専門のスタッフが対応してくれることが多いようです。
私が訪問している利用者さんはこのサービスを導入した際、私にも使い方をみせてくれると言い出していきなり通報ボタンを押した時は冷や汗がでました。
通報を受けたオペレーターの方に厳しく注意され一緒に誤ったのはいい思い出です。
まさにIoTを活用する時代
近頃よくニュースで取り上げられている〝IoT〟という言葉をご存知でしょうか。実は生存確認サービスもこのIoTの技術が活用されています。
〝IoT〟とは〝Internet of Things〟の略で〝モノのインターネット〟という意味のようです。要するに生活場面で利用するあらゆるモノがネット通信で繋がっているというイメージでしょうか。
IoTとは縁遠いように思える高齢者の方々が、そのIoTを活用している状況は感慨深いものがあります。
サービスの利用方法
生存確認サービスや緊急通報システムの導入は、自治体や民間会社に申し込みをすれば簡単に利用することができます。
自治体で提供されているサービスは利用腰筋が安い反面、利用規約が厳しく設けられており条件をクリアしている方しか申し込みできません。
また、非常に人気のあるサービスのため申し込みから導入まで数ヶ月掛かる自治体もあるようです。料金は400円から1,500円までと自治体ごとで異なります。
一方、民間会社のサービスは申し込みをすればどなたでも利用することができます。担当のケアマネジャーさんや福祉用具業者さん、民生委員さんにオススメの会社を教えてもらうのもひとつの手です。
利用料金は2,000円〜4,000円台で設定されているところが多く、サービス内容が充実している分、自治体に比べると割高に感じるかもしれません。
まとめ
生存確認サービスや緊急通報システムは
⑴生活場面のあらゆるモノを活用して生活の見守りをしてくれる。
⑵最近利用する人が増えている注目すべきサービス。
⑶自治体や民間会社によって利用内容や料金設定に開きがある。
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