万が一に備えて
訪問リハビリの仕事をしていると一度は〝訪問したらご不在だった〟というケースに遭遇したことがあるのではないでしょうか。
訪問看護ステーションの利用する際に契約書を交わすのですが、多くの事業所では〝キャンセル料〟の規約が盛り込まれています。
それでもキャンセルの連絡もなく自宅でも応答がないという状況では、身体になにかあったのではないかと緊張感が高まります。
そこで訪問をした際に利用者さんの応答がなかった場合、次にどのような行動を取った方がよいかまとめてみました。
会社に連絡をする
まずは自分の事業所に連絡をするようにします。
入れ違いでキャンセルの連絡が入っている場合や、事前に連絡を受けていたスタッフが担当者に伝え忘れていた可能性もあります。
この時点で利用者さんからキャンセルの連絡が来ていることが確認できればまずはひと安心です。
ご無事であればなによりと思い次の目的地に向かいましょう。
利用者さんの家に電話をする
会社に連絡が来ていないようであれば、次は利用者さんの自宅に電話を入れます。
利用者さんがトイレに入っていた李昼寝をしている場合、呼び鈴に気が付いていない可能背があります。電話をしてみると意外に連絡が取れるケースが多い印象です。
また、難聴のため呼び鈴が聴こえない方など、訪問前に鍵を開けてくれている方もいます。万が一鍵を開け忘れてしまっている場合にも、電話をして訪問に来たことを伝えることができます。
ケアマネジャーに連絡をする
事業所にも連絡がなく、自宅の電話にも応答がない場合は担当のケアマネジャーさんに連絡をします。
転倒や状態の変化により急遽入院をされている時など、ケアマネジャーさんが状況を把握されている可能性があるからです。
私が経験した事例では、訪問先のお宅で応答がなくケアマネジャーさんに連絡をしたところ〝昨日施設入所が決まったのでサービス終了でお願いします〟と言われたこともありました。
また、ケアマネジャーさんが知っている入室方法があったりもします。これは、独居のお宅で緊急時に出入りする手段をあらかじめ設けられていることがあるためです。
訪問した証拠を残しておく
いずれの手段を尽くしても連絡がつかない場合は、しっかりと訪問をした〝証拠〟を残しておくことが大切です。
利用者さんが寝ていたり、呼び鈴の音が聞こえなかったり、訪問日だと思わずに出てこなかったりと様々な事情があります。
そんな時、しっかりと訪問に伺った〝証拠〟を残しておくと後々のトラブルを少なくすることができます。記録が残るインターフォンのカメラ、留守番電話、付箋でメモを残す方法があります。
以前、私の同僚が訪問時に不在たっだためそのまま帰社しました。するとすぐに利用者さんから〝時間になっても誰もこない〟とクレームの電話が掛かってきたこともあります。
その方は難聴のため呼び鈴に気が付かなかったことが原因でしたが、訪問したスタッフも別の手段で訪問したことを伝える必要がありました。
こうしたトラブルを未然に避けるためにも、しっかりと来訪した証拠を残しておきましょう。
まとめ
訪問時に利用者さんの応答がない場合は
⑴事情所、ご自宅、ケアマネジャーの順番で連絡をしてみる。
⑵連絡が取れなあった場合は、訪問をした記録を残すようにする。
⑶キャンセルになっても利用者さんがご無事であればなによりと思い、次の訪問へ繰り出す。
コメント